

SMSアイ-ソリューション > ブログ > 高岡アイス物語!10段連なる夢のソフトをこの手に。絶品濃厚抹茶、味噌味も大人気
2017年08月29日
夏は冷たいスイーツがひと際おいしい季節です。ジリジリと照り付ける太陽の日差しを受けながら、冷たくて甘ーいアイスやソフトクリームを頬張って涼を撮る。それは暑さで体が衰弱するどころか、食欲は増すばかりの私にとってこの上ない贅沢な夏のひとときです。
残暑も厳しい富山。そんな富山にぴったりの冷たいスイーツはたくさんありますが、味が美味しいのはもちろん、見た目のインパクトも十分なアイスやソフトクリームを県西部の中心都市である高岡市で見つけたので、ぜひ紹介したいと思います。
高岡で最も有名と言っても過言ではないのが、「まじまの10段ソフト」です。まじまとは、JR氷見線の越中中川駅の近くにあるパンやお菓子を小売りしている商店の「ショップまじま」。近隣には、高岡工芸高校や高岡高校があり、お腹を空かせた学生たち御用達の素朴な雰囲気のお店です。
まじまの一番人気が10段ソフト。名前の通り、クリームの渦が10段積まれたソフトクリームです。注文すると、店主のおじさんは普通サイズのコーンをクリームが出るマシンの下にセッティング。普通と違ったのは、コーンの上に器用にどんどん渦を重ねていきます。
あっという間に10段積み重なり、「はいっ」と渡されました。手に持った瞬間つたわるずっしり感。想像を超えた重さに新鮮な感動を覚えます。
「150円です」と店主のおじさん。この大きさで150円とは驚くほど破格!再び感動してしまいました。
10段ソフトのクリームの渦がまっすぐ空に向かって伸びていく様は、漫画の世界かと思うほど夢のような出来栄えです。果たしてその大きさは…。測ってみると、クリーム部分の高さは約15・5センチ前後、コーンの部分を加えると全長は27センチほどでした。味も昔懐かしいソフトクリームそのもの。バニラの程よい甘さが体中にしみていきます。
そしてこの10段アイスは食べるのにどのくらいの時間がかかるのか。ふと気になって時計を見ると、クリーム部分を食べつくすのに約6分、コーンまで完食するのに約8分かかりました。食べるスピードが比較的早い私ですが、思ったより時間を要します。ソフトクリームですが「食べごたえ十分」という表現がぴったり。お腹いっぱいです。
ちなみに、一般的なコンビニのカウンターで販売しているソフトクリームも試食してみました。高さ約8センチのクリーム部分を食べるのに約2分、コーンまで完食するのに約6分。比較してみると10段ソフトのすごさが伝わるのではないでしょうか。
10段ソフトは桜が咲くころから販売を開始し、11月いっぱいまで食べることができます。
夏場は、学生はもちろん、普段着の中年のご夫婦や、休憩がてら買いに来るサラリーマン、高級外車に乗るオジサマなど、世代も性別も職業も異なる人たちがソフトクリームを求めてお店にやってきます。10段ソフトは地域の人たちをつなぐ不思議なアイテムになっているのです。
続いてやってきたのは、日本三大物の一つ高岡大仏の向かいにある日本茶の専門店・木田芳香園です。昭和初期から続く老舗です。ここの人気商品が抹茶ソフトクリーム(300円)。お薄約1杯分の抹茶を練りこんだ濃厚クリームがこだわりです。
注文すると抹茶クリームに緑色のキレイな粉がふわりとかかっています。これは…「抹茶ですよ。ちょうど挽き立ててです」と店主さん。
聞けば、店内にある石臼で挽いているのだそうです。しかもこの石臼はハイテクで、電動で動くタイプ。見せてもらうと、なかなかの高速で石が回転し、シュッシュと擦れ合う音とともに、抹茶の良い香りが店内に広がりました。
ソフトクリームは抹茶の深みが効いた濃厚な味わいで、抹茶の粉がさらにその深みを引き立てます。お店の窓からは鎮座する大仏さま。そして手には本格抹茶アイス。どんどんありがたい気持ちになっていきました。
斬新なソフトクリームもあります。それは、国宝瑞龍寺の門前にお店を構える麹味噌製造所「醸造・紀乃井」の味噌ソフトクリーム(300円)。看板商品である甘味噌を練りこんだ自慢のスイーツです。この甘味噌は無添加なうえに、通常の3倍の麹が入っているそう。美容効果の高い麹をソフトクリームで摂取できるとは、ありがたい話です。
注目の味噌ソフトクリームには、きな粉がトッピングされています。「味噌の原料も大豆なので、味噌ソフトときな粉の相性は抜群ですよ」とお店の女性スタッフの方が教えてくれました。
確かに、食べるとほんのり味噌の芳醇な香りが鼻を抜け、かすかに塩気も感じます。きな粉が味にアクセントをつけ、食べやすい仕上がりになっています。どこか懐かしさを感じるような味でした。
最後に高岡駅周辺で注目したいアイスが末広町にある「世界で2番目においしい焼き立てメロンパンアイス」(350円)。金沢発祥で、国内外にフランチャイズ展開しており、今や国境を超えた人気のスイーツとなっています。そして富山県初出店となったのが、この高岡店です。
焼き立てのメロンパンにバニラアイスを挟んだこのスイーツは、食べ始めは熱々でサクサクのメロンパンと中の冷たいアイスクリームの異なる食感と温度差が楽しいです。そして徐々に溶けたクリームがパンにしみていき、しっとりとした食感に変わります。メロンパンとアイスクリームという最強の組み合わせは、文句なしにお腹も心も満たされます。
そんなスイーツのお店を切り盛りする女性店長さんはとっても気さくな人柄です。なんでも還暦の時にこのお店をオープンさせたというほどバイタリティーにあふれ、子連れで買いに来た私を励ましてくださったり、お客さんとしてやってきた近所の方とも和気あいあいと世間話に花を咲かせていました。
世界で1番おいしいのはお袋の味とも言いますが、お袋のような温かさでお客さんを迎えてくれる店長さんのメロンパンアイスは、名実ともに「世界で2番目においしい」スイーツといえるかもしれません。
美味しいアイスを求めて高岡市内をふらふらしてきました。お気づきからも知れませんが、お店の前でメジャーを取り出してクリームの高さを測ったり、時計とにらめっこしながら無心にソフトクリームにかぶりつくなど不審な行動を繰り広げてきた私。
でも、そんなことがどうでもよくなるほど、アイスやソフトクリームを巡った時間は幸せでした。夏は高岡でアイスクリームめぐりが熱いですよ!と、盛り上がって結びの文章としたいところですが、ここで究極の問題が立ちはだかります。
それはこの薄着の季節にアイス三昧の日々を送るほど、一方で体形の崩れをどうするのかという難題です。ダイエットはいつから始めようか…。明日から、明後日から…秋からにしよう!この夏は思う存分アイスを食べればその分危機感も蓄積されて、秋からのダイエットに弾みがつくかもしれません。
そんな本気のダイエットで痩せたら、その分体重を気にせずお腹いっぱいアイスが食べられます。そう、痩せるためにアイスを食べるのだ!と、自分に都合のいい論理の元に、私の夏は過ぎていきます。