SMSアイ-ソリューション > ブログ > 北陸富山あれこれブログ > 桜は秋から?コスモスではない本当の桜が見れる富山県中央植物園
2016年01月14日
紅葉も終わり冬支度が始まっている今日この頃。なんと、今が見頃の桜があると聞き、婦中町にある富山県中央植物園に行って来ました!
富山県中央植物園の有名な行事として、桜の季節の「さくらまつり」があります。
「さくらまつり」は、桜が満開の土日を含む4日間、夜の9時半まで花見が楽しめるものです。たくさんの種類の桜があり、夜にはライトアップされた桜は本当にキレイで、多くの花見客が訪れます。
この時期に行かれる方は多いですよね。というか、この時期だけっていう人結構多いのでは?実は、私もその時以外行ったことはないのでした。
photo by pocket-base.com
桜は私の大好きな花。
桜は、一斉に咲いて一斉に散りゆく。見頃はほんのわずかな期間という、桜の花のそんな潔さが好きなんです。
その桜がこの季節に見られるなんて!と、私はワクワクして中央植物園に出かけました。
500円を払って入園。入口で園内のパンフレット(マップと一年のイベントカレンダー)と、「今週の見頃の植物のご案内」のチラシをもらいました。
迷わず旬な植物が見られるから便利です。
500円払ったんだから桜だけじゃなく見頃の花も見ましょうか、と結構貧乏性の私は桜の前にまず各温室へ。
最初に「熱帯雨林植物室」へ。
入口にゴクラクチョウに似た花、ゴクラクチョウカ(そのまんま!?)がお出迎えです。
確かに鳥に見えます。。。
次にテングバナ。
これも名の通りテングに見えるからなのですが。。。
へぇ~、変わった花がたくさんありますね。
熱帯雨林すべて見てから「ランの温室」へ。
ランは見事に、いろんな種類のランが咲き乱れていました。
これにはこんな私さえうっとり。
熱帯果樹室のゴレンシ(スターフルーツ)、パパイア、パイナップルも実り頃のよう。
↓ゴレンシ
↓パイナップル
↓パパイヤ
知らない植物や珍しい植物など、ここでしか見られないものもたくさんありますね。
意外と植物園楽しめるんじゃない?もう500円の元も取ったかもしれません(笑)
そして他にも温室ありましたが、見ると結構時間取られそうなので、そろそろ本当の目的である桜を見に行くことにしました。
桜は、言わずと知れた屋外展示園にあります。
屋外展示園は、春の桜の季節にしか来たことがなく、しかも暗闇の中ライトアップされた桜の通りしか見たことがなかった私は外に出て驚きました!
広い。広すぎる・・・。
一番遠くが見えないぐらい広大な土地が広がっています。
冷静にマップを見ると、温室よりもこっちは百倍ぐらい広い(^_^;)
屋外展示園は大きな森です。
その森の中、日本の植物ゾーンと世界の植物ゾーンに分かれており、またその中でもさらに細かく分かれています。
これだけ樹木があるので、野生の鳥達もたくさんいて、そこかしこから鳥の鳴き声がよく聞こえてきます。ちょっと奥に入ってみるとそれこそ森の中へ入っていくような感じで、熊でも出てきそうなくらい(笑)。
大きな池もいくつかあり、そこには優雅に泳ぐ大量のカモ達がいました。
それに、私が訪れた日は晩秋にも関わらず、青空広がるポカポカ陽気♪
そのせいか結構人がいましたよ。家族連れは小さなお子さん達が思いっきり走りまわっていて、植物の鑑賞どころではない(笑)
熟年夫婦と思われる方たちは、のんびりゆっくりと樹木や花の鑑賞を楽しんでいて、時折どちらかが植物のうんちくを相手に聞かせているのが微笑ましい感じです。
若いカップルの方は、仲良くラブラブお散歩。回りの風景は目に入っているのかな?(笑)
カメラで写真を撮りまくっていた方は、一眼レフっぽい感じのカメラでカメラマンのごとく風景をパシャパシャ。青空と広大な景色、写真好きなら思わず撮らずにはいられなかったのかもしれません。屋外展示園は、人それぞれいろいろな楽しみ方ができそうです。
そんな中、私が目指すは、「ジュウガツザクラ」。
パンフレットによると、ジュウガツザクラは10月になると咲き始め、雪の多い時期には少なくなりますが、3月~4月になると再び咲き始めるとのこと。
マップ片手にジュウガツザクラの場所を探します。周りは紅葉か葉の落ちた木ばかりなので、本当に桜が咲いているのか心配しつつ…。
温室から出て数分。白っぽい花がちらほら咲いている木を発見。
え・・・!!これ!?
看板を見ると「ジュウガツザクラ」の文字。
しかし春の桜のような木を埋め尽くすほどの満開ではなく、近寄って見て、これもしかして桜?的な感じです。
春の桜を期待していた私は若干期待外れ(^_^;)
一つ一つ見てみるとソメイヨシノより地味ではありますが、八重咲きの桜の花がしっかり咲いています。清々しい青空に薄ピンク色した桜の花びらが映えていましたよ。
桜と言えば春を象徴する花なのに、紅葉や枯葉の中といった茶色い風景の中での桜なので多少違和感あります。
でも、こんな寂しい季節の今だからこそ桜を思いがけず見られて嬉しくなり、気持ちも明るくなりました。この季節に堂々と咲き誇るジュウガツザクラに、春の桜とは違う強さを感じ、元気をもらった感じです。来て良かったな(#^.^#)
そして私は、もう閉園時間ギリギリだった為、屋外展示園の他の植物を見ず帰途につきました。
なぜ秋にも咲くのか疑問に思った私は中央植物園の職員さんに聞いてみました。
職員さん曰く、桜は一般的に7~8月に花芽をつけ葉っぱが落ちてから開花する植物で、普通の桜は冬に寒さを経験し春に開花のスイッチが入ると言います。
では秋に咲く桜は寒さを経験しなくてもなぜ咲くのか?
それは未だに解明されていない。。。
諸説いろいろあるらしく、最近では「先祖がえり」という説(桜のルーツと言われているヒマラヤザクラが秋咲きのため、その桜の先祖がえりではないかという説)が有力視されているらしいが・・・。
その説、まったく立証されていないらしい。。。
はっきりわかっていることは、ジュウガツザクラはいろんな品種を接ぎ木して生まれた突然変異の品種で、秋に咲くとわかった時から大事に大事に守られて今に至っているということです。
それも、発見された歴史は古く、江戸時代にまで遡ります。
そんな時代から秋に咲く桜があったとは正直驚きでした~!(^^)!はい、勉強になります!
最初、500円入園料高っ!と正直思っていましたが・・・
屋内、屋外展示園ともきちんと整備されており、四季折々の花や植物が楽しめる、と言った点では安いんじゃないかと思いましたね(一つ一つ見て歩くと、本当に時間がかかりますからね)。
いろんなイベントも月毎にありますし、普段見られないような植物もたくさんあります。
特にオススメは屋外展示園!
四季を通じて楽しめるように配慮されており、人工的な自然と言いましょうか、ベンチもたくさんあるので休憩しながらハイキング気分で楽しめます。
富山市でありながら遠方にドライブに来た感覚になれました。本当におススメです!
私は、植物で四季を感じられるので、これからは季節の節目ごとに見に行きたいと思いましたよ。でも今度はちゃんと時間に余裕を持って行くことにします(*^_^*)
富山県中央植物園
〒939-2713 富山県富山市婦中町上轡田42
TEL:076-466-4187FAX:076-465-5923
開園時間
2月〜10月:午前9時〜午後5時まで(入園は午後4時30分まで)
11月〜1月:午前9時〜午後4時30分まで(入園は午後4時まで)
休園日
毎週木曜日
※木曜日が祝日の場合、および4月中、ゴールデンウィーク、お盆の期間は開園します。
年末年始(12月28日〜1月4日)
入園料
3月~11月 大人500円 団体(20名以上)400円
12月~2月 大人300円 団体(20名以上)240円
※高校生以下は無料です。
※身体障害者手帳・精神障害者手帳・療育手帳の所持者とその介護者1名は無料です。
※教育活動に関係する方々の入園については入園料の免除(割引)制度があります
園内バス(電気自動車)が見頃の植物解説つきで運行しております。
運行期間::4月1日〜11月上旬、3月下旬
乗車時間:約20分
乗車料金:小学生以上100円
writter:Ruby
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